開催場所/日時
- 場所
- 幕張メッセ 超会議2017会場内 イベントホール
- 日時
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- 4月29日(土)
- 一部 13:00~ 二部 16:00~
- 4月30日(日)
- 一部 13:00~ 二部 16:00~
花街詞合鏡(くるわことばあわせかがみ)とは/あらすじ
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龍神塚の場
山奥にある龍神塚の前に現れた蔭山新右衛門は、不気味な古塚に矢を放ってこれを破壊すると、邪悪な青龍が出現する。かつて白狐らの活躍によってこの塚に封じ込められていた青龍は、再びこの世に甦るために、新右衛門をここへと呼び寄せたのであった。そして青龍が乗り移った新右衛門は、不思議な力を獲得する。
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ところはかわって華やかな廓。いま全盛の花魁である葛城太夫の花魁道中を、町娘の未来がじっと見つめている。いつしか歳月が流れ、葛城太夫の姿を見て、この世の菩薩にたとえられる花魁に憧れた未来は、初音太夫として廓で随一の花魁となる。
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仲の町の場
仲の町を初音太夫の花魁道中が歩みを進めるなか、通りかかったのは評判の伊達男の八重垣紋三。初音太夫は紋三を呼び止めてその名を訊ねると、紋三に微笑んで立ち去っていく。
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大文字屋初音太夫部屋の場
廓勤めをするなかで初音太夫は、自らの感情を押し殺していたが、紋三にひと目惚れしたことによって感情を取戻す。だがこの気持ちをどうすればよいのかと思い悩む。
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大文字屋格子先の場
一方、何も知らない八重垣紋三が今日も廓へとやって来たところ、行く手を阻んだのは、蔭山新右衛門。初音太夫に思いを寄せる新右衛門であったが、紋三の存在により初音太夫からつれない態度をとられる。この恨みを晴らそうと新右衛門が紋三に喧嘩をふっかけて、一触即発となったところ、仲居の重音が現れて喧嘩を仲裁する。その上で重音は、初音太夫からの手紙をふたりに渡す。紋三への手紙は初音太夫からの恋文であり、新右衛門への手紙は新右衛門の思いを断る手紙であった。こうして紋三は、禿たちに手を引かれ初音太夫のもとへ向かい、面目をつぶされた新右衛門はいまいましげに立ち去っていく。
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大文字屋奥座敷の場
晴れて再会した紋三と初音太夫。ふたりはつかの間の逢瀬を楽しむものの、突然、邪魔者が現れてふたりに襲いかかる。
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大文字屋奥座敷の場
この邪魔者こそ、紋三に恨みを晴らそうとする新右衛門の手下たちで、紋三は手にする名刀小狐丸でこれを斬り伏せて、新右衛門との勝負に挑む。その時、紋三の所持の小狐丸が不思議な力を発する。実は小狐丸は紋三の先祖白狐ゆかりの刀で、剣の威徳によって、新右衛門が白狐の宿敵である青龍ゆかりの者であることを知らせたのである。かくしてお互いの素性を知った紋三と新右衛門は、互角に斬り結ぶうちに、ともに深手を負う。そしてその本性を顕わした青龍は、最後の力を振り絞って廓を炎で包み、廓ごと紋三たちを焼き殺そうとする。こうしたなか初音太夫は、なんとかこの炎を鎮めようと、小狐丸の力を借りることとするが……。
昨年の超歌舞伎同様に、舞台と映像が連鎖しながら物語が展開していきますが、ふたつの花魁道中が最初の見どころです。八重垣紋三と初音太夫の見そめ、紋三と蔭山新右衛門が一触即発となるふたりの出会い、加えて紋三と新右衛門の喧嘩をある人物が仲裁する場面も眼目となっています。
さらに紋三と初音太夫の連れ舞や、歌舞伎ならではの立廻りといった大きな見せ場も。歌舞伎のアナログ的な演出と、最新鋭のデジタル技術による演出が融合した、超歌舞伎ならではの演出もお楽しみ下さい。
当日の生放送
チケット/観劇方法
イベントホールへの入場、観覧は無料です。
超桟敷席(アリーナ前方席)は、「指定席付入場券」ご購入者の席となります。
※4/29(土)・30(日)の第一部(13時) 第二部(16時) 各部4,000円
超桟敷席(アリーナ前方席)

超桟敷席(アリーナ前方席)の指定席入場券をご購入頂いた方は、アリーナ前方席にてご覧頂けます。
※こちらのチケットで、超会議2017の優先入場が可能です。
アリーナ後方自由席、2階・3階自由席

1階アリーナ後方立ち見席、2階・3階自由席は超会議2017の一般入場券のみで観覧いただけます。
- ・公演中は、携帯電話の使用、映像や音の撮影・収録はご遠慮下さい。また、ユーザー生放送もご遠慮ください。
- ・会場内では、ニコニコ公式生放送、オフィシャルカメラマンや取材メディア等、様々な写真撮影及び映像収録が行われています。ご来場者がテレビ・新聞・雑誌・WEB・映像商品等に露出・掲載される場合がありますので、予めご了承ください。
キャスト/スタッフ
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八重垣紋三
中村 獅童
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未来/傾城初音太夫
初音 ミク
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葛城太夫
中村 蝶紫
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蔭山新右衛門
澤村 國矢
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仲居重音
重音 テト
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- 演出・振付
- 藤間 勘十郎
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- 脚本
- 松岡 亮
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- 音楽
- 苫舟
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- 立師
- 中村獅一
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- 超会議統括プロデューサー
- 横澤大輔
テクノロジー
NTTのイマーシブテレプレゼンス技術「Kirari!」もパワーアップ
昨年の超歌舞伎では“分身の術”で大きな話題となった、NTTの最新テクノロジー・イマーシブテレプレゼンス技術「Kirari!」。今年は更にパワーアップして新たな演出にチャレンジします。
歌舞伎俳優の分身同士がバーチャルで立廻り!

舞台上で演じている歌舞伎俳優の姿だけを抜き出し、別の場所に立体的に投影させる「被写体抽出技術」がさらに進化。画像処理のアルゴリズムの高度化によって、さらに精緻で滑らかな被写体抽出の実現が可能になりました。今年は本技術を用いて、会場の複数個所に置かれたカメラで捉えた歌舞伎俳優をリアルタイムに抽出します。
また、今年は複数の被写体抽出システムを同時に運用することにより、中村獅童(八重垣紋三)と澤村國矢(蔭山新右衛門)のそれぞれの分身同士がバーチャルで迫力ある立廻りを演出します。
音が飛び出す!迫力ある音響演出!

スピーカを置いていない客席近くまで飛び出す音を作りだす「波面合成技術」という新たな音響再生技術を用いて、超歌舞伎の会場に、総延長36mにわたる240台のスピーカを客席を囲むように密に並べ、客席にまで飛び出す迫力ある音を作り上げます。雷鳴や鈴の音などが、まるで音源が客席近くにあるかのように聞こえます。
※アリーナの一部席のみの提供となります。
HoloLensで鑑賞する超歌舞伎
今回、超歌舞伎の会場では、弊社が新たに開発した、マイクロソフト社のMR(複合現実)ヘッドマウントディスプレイ「Microsoft HoloLens」(マイクロソフト ホロレンズ)を利用した、セミナー・ライブイベントなどに特化した同期コンテンツ配信システム「DAHLES」(ダレス:Dwango Advanced HoloLive Education System)を用い、ホログラム映像のニコニコ生放送のコメントや舞台演出等と共に歌舞伎を鑑賞する、世界初の試みを行います。
※DAHLES ではHoloLens が標準で提供するシェアリング機能にはない、「1対多人数」型、大空間での多人数利用に特化した独自の制御を行っています。そのため、多人数での空間共有を安定的に行うことが可能になります。
※台数が限られておりますので、一部のお客様のみご体験いただけます。ご了承お願い致します。
ニコニコ生放送の演出
昨年の超歌舞伎に引き続き、今年も超歌舞伎はニコニコ生放送で生中継されます。ニコニコ生放送ではただの生中継ではなく、生の舞台を見るのとはまた別の、生中継ならではの映像演出「AR(拡張現実)」が使われています。
生放送上では、バーチャルのキャラクターはARにより、3Dでよりリアルに浮き出て見えます。また生放送がより楽しめるよう、舞台の周囲、天井にはARで奥行きのある”歌舞伎座でみているような”空間を演出。さらにニコニコ生放送にリアルタイムに書き込まれるコメントや、来場している観客の大向うの“言葉の力”で応援してもらい、観客と生放送視聴者が一緒になって舞台を作っていくシーンもあります。
©超歌舞伎
NTTの「超変身歌舞伎」で歌舞伎の世界観を体験!


歌舞伎独特の化粧法である隈取と最新技術がコラボレーションした様々な仕掛けを楽しむことのできるインタラクティブ体験展示「超変身歌舞伎」が超歌舞伎のアリーナに登場。
注目は、超歌舞伎ステージ上に設置された高さ10mもの“デカオー丸”。来場者の顔を自動認識して隈取が「AR(拡張現実)」重畳された表情が、“デカオー丸”にプロジェクションマッピング投影され、表情の変化を大迫力で楽しむことのできる圧巻のアトラクションに仕上げました。
- 体験時間
- ①10:00~12:30
②14:00(一部終了後)~15:30
③17:00(二部終了後)~18:00(29日のみ)
また、ニコニコ超会議2017の正面ゲートにも“デカオー丸Jr”を設置し、来場者すべての方々に歌舞伎×ICTの可能性を体感いただけます。